イネス・ミゲル・オリベイラ滞在期間:2026.07.27-2026.08.23 |

Artwork photo by Rita Silva
Profile photo by João Pedro Soares
レジデンス・プラン
「To Eat the Sun(太陽を食べる)」は、太陽を「食べることのできる存在」として遊び心をもって想像しながら、それを同時に「故郷」や「帰属意識」のメタファーとして捉えた作品です。そこには、自らのルーツとの再接続を願う思いと、記憶が持つ奇妙さや不確かさに向き合う姿勢が込められています。
作品群のなかで、この象徴は変容し、増殖しながら新たなキャラクターや視覚的メタファーを生み出していきます。そしてそれらは、個人的な物語と神話的な世界との境界を曖昧にしていきます。「To Eat the Sun」は、イネス・ミゲル・オリベイラにとって日本で初めての展覧会であり、同時にAIR 3331でのレジデンスの成果を発表するものでもあります。
アーティスト・プロフィール
1) 個展「Swimming With Whales」、Liquid Gold Studios(イギリス・ロンドン)、2022年
2) 個展「Altar」、A Caldeiraria(ポルトガル・ポルト)、2024年
3) グループ展「Ecologia Quotidiana」、Alfaia(ポルトガル・ロウレ)、2026年
主な活動地域:ロンドン(イギリス)
使用メディウム:ドローイング、絵画
ローマ字表記:Inês Miguel Oliveira
イネス・ミゲル・オリベイラ(1996年生、ポルトガル・ギマランイス出身)は、現在ロンドンを拠点に活動するポルトガル出身のアーティストです。
彼女は、絵画やドローイングを自己分析の手段として用いながら、「優しさへの希求」がいかにトラウマや記憶の中に浸透しているのかを研究しています。彼女にとってスケッチブックは、過去と未来が重なり合う日記のような存在であり、登場人物、視覚的メタファー、抽象的な形態が蓄積される生きた保管庫のような機能となっています。そしてそれらは、作品の中で異なるかたちに再構成されます。曖昧な象徴の領域と、また完結しない物語の世界とのあいだに絶えず緊張的な関係を保ちながら、個人的な記憶や祖先から受け継がれた記憶(細胞、卵、星など)は、互いに絡み合う網目状の物語を紡ぎ出しています。