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ダニエル・ゴリン滞在期間:2025.06.03-2025.06.30 |
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Image: "Salve" by Daniel Gorin
レジデンス・プラン
「ホスピタリティについて」
ブラジル・リオデジャネイロにある視覚芸術の発表を中心としたスペースに、日本の「おもてなし(御持て成し)」の概念を応用する。
フランスの哲学者ジャック・デリダの著書『ホスピタリティについて(Of Hospitality)』で提示されている概念を出発点とし、それを日本の「おもてなし」の思想と結びつけて考察します。目的は、リオデジャネイロに位置するこの独立系アート機関の理念を定義し、その基盤を築くことです。その一環として、2025年後半に向けたキュレーション・プログラムの構築と、AIR 3331の他のレジデントと共同で行う初回展覧会の企画・開催に取り組みます。
アーティスト・プロフィール
1) City&Sea hotels、リオデジャネイロ・ブラジル、2011年〜現在
2) マリオ・テスティーノ・コレクション、ロンドン・イギリス、2005年〜2011年
3) Image Production修士課程修了、イギリス・ロンドン、2005年
主な活動地域:リオデジャネイロ(ブラジル)
使用メディウム:執筆、写真、映写
ローマ字表記:Daniel Gorin
ダニエル・ゴリンは、クリエイティブ分野とホスピタリティ分野の両方で幅広い関心と経験を持つプロフェッショナルです。広告・マーケティングを専攻する社会コミュニケーション学科を卒業する前から、彼はリオデジャネイロにある視覚芸術機関インスティトゥート・モレイラ・サレスで展覧会についての講師として従事していました。
卒業後は、出版物向けのファッションおよびポートレート写真家として活動を開始。2005年にはロンドンへ移り、ロンドン芸術大学のロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーションズにてイメージ制作の修士課程を履修しました。この間、マリオ・テスティーノのアートコレクションおよびアート関連プロジェクトにも従事しました。
2011年6月、ダニエルはリオに戻り、ホテルとレストランを運営するホスピタリティ企業「グルーポ・アルポアドール」でゼネラルマネージャーに就任します。家族経営のこの企業において、彼の主な業務はブランディング戦略の策定と、それに基づく全面的なリノベーションの実施でした。このプロジェクトは彼の指揮のもと進められ、2019年1月に新しい「ホテル・アルポアドール」として開業を迎えました。
このユニークなホテルは、リオデジャネイロで初めての「ゼロ・ウェイスト(廃棄物ゼロ)」ホテルとしても知られ、持続可能性を運営の核としています。
現在、ダニエルはリオ中心部に独立系アートセンター「Salve(サルヴェ)」の立ち上げにも取り組んでいます。