アン・フィーレス滞在期間:2018.03.15-2018.04.11 |
ローマ字表記:Anne Fehres
レジデンス・プラン
『サクラ:日本美の原型 (原題:Sakura: An Archetypal Journey )』は、桜の一生をめぐるエッセイフィルムである。『サクラ』は、春の日本を舞台に、人生の始まりを伝える幻覚的な物語である。この実験的な映画では、日本で記録された映像を収集し、それらをコラージュ形式で発表する。音楽と外国人のナレーションを通して、歴史、哲学、技術、社会などのさまざまな分野を結び、各トピックを掘り下げている。物語/旅の中心として語られるのは、日本の春の象徴、桜の花である。この映画は、人生そのものを暗喩しており、それは儚い美しさに対する賛美である。この映画内には、さらに日本のアイコンである『俳句』から借用した『桜』の象徴的意味合いが随所にちりばめられている。映画内では、桜は詩のように扱うことによって、意図した形へとまとめられ、編集されるが、鑑賞者が桜に関する思い出を巡らせたり、想像力を働かせる余地が残されている。
人生そのものが自由な冒険から始まるように、『サクラ』は、フレッシュな視点を通して鑑賞者が、彼ら自身を取り囲む世界について考えるための場/旅を提供する。これは、人生の始まりを完璧に体現し、鑑賞者を人生の次なる段階に遭遇させる場となる。
アーティスト・プロフィール
1)2013年、BA:オーディオビジュアルアート
2)2016年、First Dutch Film Night (オランダ、ハーグ)、ビデオインスタレーション:『Get to know me』
3)2013年、短編映画祭(ベルギー、ルーベン)、上映:『Salt Water』
4)2012年、Labin Art Express(クロアチア、ラビン)、上映:『Dovindja Tomislav』
主な活動地域:オランダ、ハーグ
使用メディア:ビジュアルアート
アン・フィーレス(ハーグ、1988年生まれ)は、21歳でオランダを離れ、ベルギーのゲントに移り、ロイヤル・アカデミー・オブ・ファインアーツで映画を学んだ。個々のドキュメンタリー、『Salt Water』(2013)は彼女の卒業プロジェクトである。卒業後、彼女はプロジェクトのフリーランサーとして様々な分野の人々と協働している。プロデューサー、ディレクター、編集者、研究者、DOPなどを務める。フリーランサーとして働くだけでなく、過去3年間は映画のプログラマーとしても活動している。 2016年4月、彼女は1ヶ月間の日本滞在を経験。彼女は自身の最新の映画プロジェクト『サクラ:日本美の原型』についてのリサーチを行った。 2018年4月、東京にあるアーツ千代田 3331のAIR 3331 オープンコールプログラムにて、この映画を制作するために日本に再度来日した。