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参加アーティスト

ケイイン・イップ

ケイイン・イップ

滞在期間:2026.08.04-2026.09.28

ケイイン・イップ

レジデンス・プラン
3331でのプロジェクトでは、東京という現代都市において宗教的な象徴がどのように変容し続けているのかを調査します。都市の中で聖性がいかに日常的な出会いを通して立ち現れ、信仰が生活の喧騒の中に溶け込みながら存在し続けているのかを探ることが目的です。このリサーチは、自身の個人的な背景とも深く結びついており、社会的制約や文化的変化を通して、宗教的実践に対する認識へ新たな視点を提示します。
本プロジェクトでは、日本とヨーロッパをはじめとする大陸間で歴史的に行われてきた宗教的な物品の移動や交換にも着目します。それらの造形や象徴性は本来の文脈から切り離されてしまったのか、あるいは宗教的役割を超えて個人の記憶を宿す存在となり得るのかを考察します。
レジデンス期間中は、東京における神道と仏教の実践がどのように融合し、信仰が支配的になることなく社会の中で意味を持ち続けているのかを観察・研究します。また、ポップカルチャーと伝統文化の融合は信仰の周縁にあるものではなく、その進化の一部であるという視点から制作を行います。
最終成果として、聖遺物が保管されるような丁寧な扱いで「モノ」を収めた半開放型のキャビネットによるシリーズ作品を制作し、鑑賞者がそこに蓄積された個人的な記憶と静かに向き合う体験を生み出すことを目指します。

アーティスト・プロフィール
1) 「Spring Roots' with Relish」Tiderip Gallery(ロンドン)、2026年 
2) 「Those Beginning Notes' with Warbling」Sanmei Gallery(ロンドン)、2025年 
3) Royal College of Art 修士課程(彫刻専攻)修了(ロンドン)、2025年

主な活動地域:ロンドン(イギリス)/上海(中国)
使用メディウム:彫刻、インスタレーション、パフォーマンス

ローマ字表記:Keiying Yip

ケイイン・イップは、仏教哲学を手がかりに「聖性」と「苦しみ」を探求するアーティストです。文化財の略奪や宗教革命によって、仏像や祭祀具の意味が歴史の中でどのように変容してきたのかを辿りながら、それらに刻まれた象徴的な力と、本来の役割との関係を考察しています。
彼女は仏像を固定された信仰の対象ではなく、「生きた殻(carapace)」として捉え、炎や繭、蓮といったモチーフを通して動物的な生命性を聖なる造形へと重ね合わせます。また、人間の感情を人間以外の存在へと投影することで、動物・植物・人間が擬人化された幻想的な世界を構築し、人間中心主義的な生態系のあり方に問いを投げかけるとともに、不気味さを伴う自己認識の境界や、人間以外の存在の可能性を探究しています。

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