エリック・ラドゥスール滞在期間:2025.11.04-2025.12.01 |

レジデンス・プラン
滞在中のプロジェクトは、個人的に惹かれているスポーツの分野である野球、その最もシンプルで象徴的な形のひとつである「ホームベース」への関心から生まれました。五角形のベースであり、フィールドの中心に位置するホームベースは、「ホーム(帰る場所)」という概念、出発と到着、帰還の意味を成しています。またそれは、野球というゲーム空間に方向性を示すものとして役割を果たしています。このプロジェクトを通して、私はこのホームベースという幾何学的な形が、より広い意味での「ホーム」、精神的な領域、そして物語の空間といかに共鳴しうるかを考えます。
アーティスト・プロフィール
1) ケベック大学モントリオール校(UQÀM)視覚芸術修士課程修了、モントリオール(カナダ)、2000年
2)展覧会『Morceaux choisis(選ばれた断片)』(キュレーター:コジック)、アグレガ(アーティスト・ラン・センター)、ロングイユ(カナダ)、2024年
3) 展覧会『Passeurs Passeuses(渡す人たち)』(キュレーター:ドニ・ルソー)、アートハウス、アルフレッド=ペラン・ギャラリー、ラヴァル(カナダ)、2024年
主な活動地域:ケベック州 サント=ジュリエンヌ(カナダ)
使用メディウム:ドローイング、インスタレーション、立体作品
ローマ字表記:Eric Ladouceur
エリック・ラドゥスールの作品制作は、インスタレーション、ドローイング(描画)、そしてパフォーマンスを中心に展開されています。彼は、あらゆるイメージによる「刷り込み」を通じて形成される社会的な皮肉(シニシズム)から着想を得ています。彼は、永遠の若さという神話に内在するドグマや、大衆支配における動物的な表現を探求しています。
彼の新しいインスタレーション作品は、ドローイングやイラストレーションの伝統に根ざしつつ、作品に対し身体的な関与を伴っており、パフォーマンス的な身振りや動きから着想したものとなっています。