セバスチャン・テローラ滞在期間:2025.07.16-2025.08.12 |

レジデンス・プラン
このプロジェクトでは、スイスの工業・ものづくりにおける特有の「精密さ」や「完璧さ」といった理想が日本でどのように受け取られているかを探り、日本の「不完全さ」や「無常」、そして侘び寂びといった禅の美学と対比させます。ポラロイド写真やスケッチを通じて、出会いや体験を記録し、スイスと日本それぞれの文化要素を融合させていきます。本プロジェクトは、両文化のあいだに対話を生み出すこと、そして文化交流を通じて場所やアイデンティティに対する認識がどのように変化するかを考察することを目的としています。
アーティスト・プロフィール
1) 「シンドローム」二人展、ラ・ファルマシー(La Pharmacie)、スイス・ローザンヌ、2024年
2) アーティスト・イン・レジデンスプログラム参加、ジュニッシュ美術館(Jenisch Museum)、スイス・ヴヴェイ、2024年
3) 「ワンダーボックス」、ヴォー州教育大学(Hep Vaud)、スイス・ローザンヌ、2023年
主な活動地域:ローザンヌ(スイス)
使用メディウム:スプレーペインティング、コラージュ、版画、写真
ローマ字表記:Sebastien Theraulaz
セバスチャン・テローラ(1973年、スイス、ローザンヌ生まれ)は、アーティスト且つ教鞭をとる先生でもあります。ロサンゼルスのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで工業デザインの学位を取得(1997年)した後、モントリオールでデザインスタジオを設立し、15年間にわたってクリエイティブ・ディレクターとして活動しました。その作品は数々の賞を受賞しています。2010年以降、テローラはローザンヌで芸術活動と教育に注力し、実験的なコラージュや写真を通じて社会のパラドックスを探求し、観客との繊細な対話を生み出すことを目指しています。