巡桜 (ジュン・オウ)滞在期間:2017.04.04-2017.05.05 |
レジデンス滞在中の計画
『神道を紐解く-神々という概念に関する問い-』
ポスト-ファッションのためのエッセイ
本プロジェクトでは、慣習や祭式を手掛かりに、"宗教"とは何かを紐解き、宗教によってもたらされた文化的な功績やその一方で起こる制約について、その内部構造を明らかにします。文化が成り立つ過程にどのような視点が潜んでいるのか、そしてそれらは潜在意識下における個々のアイデンティティ形成にどのような影響を与えているのでしょうか。
神話やおとぎ話を構成する要素のひとつである衣装や装飾品を紐解くことで、身体的な体験と"知られざる領域"を神への熱情のもとにつなぎ合わせる信仰の全体像を空間的に捉える試みです。
経歴
ファッション(または「装うこと」)を通して固有の習性や凝り固まった社会的状態を検証する作品を制作。作品は身体、建築空間、社会と自己への問いかけを相互に連携する「膜」であり、伝統的な文脈とそこから生み出された現代的な価値観を考察する。作品/プロジェクトを通して文化が存在する意義をより活発化しようと試み、さまざまな「装い」に対して率直にアプローチし続けている。
「ポストファッション」という定義を相反的なコンセプトとして基盤とし、個と社会的欲求、逸脱の関係性を文化的なパフォーマンスを通して考察している。