レイ・ホワン滞在期間:2024.07.22-2024.08.04 |
レジデンス・プラン
AIR 3331滞在中は、「東京のささやき:都市の魂に織り込まれる糸」と題したプロジェクトに取り組みます。東京の街に隠された物語を刺繍とドローイングを通して表現します。
このプロジェクトは、静かな路地と魅力的なカフェに焦点を当てており、その本質を捉えた4つの刺繍(11cm x 8cm)と、東京の日常精神を反映したより大きな入り組んだ作品(41cm)が含まれます。さらに、A3サイズの白黒のイラスト2点が物語に加わり、新たな視点から隠れた角(すみ)の場所を描写します。創造的な旅自体が、キャンバスでの糸の実験の記録と共に中心に据えられており、アートとしてのプロセスの一端を垣間見ることができます。
「東京のささやき」は、見ている人にその物語の表面だけでなく、東京という大都市を織り込まれた生地に入れ込み、物語を発見するよう緩やかに誘います。日常の場面と入り組んだディテールを通じて、このプロジェクトは街の真の魂を明らかにし、ありふれたものが非凡な場所になることを示しています。
アーティスト・プロフィール
1)アーティスト・イン・レジデンス、Fjuk art and design center (アイスランド)2015
2)個展「All about life」、Lewis Elton Gallery (サリー、イギリス)2014
3)キングス・カレッジ・ロンドン 語学・文化学 修士修了
主な活動地域:ウェリントン、ニュージーランド
使用メディウム:インスタレーション、刺繍
ローマ字表記:Rae Huang
10年間の海外移住と、キングス・カレッジ・ロンドンにおける語学・文化学専門の修士過程により、私の制作活動での創造性は予期せぬひらめきとして生まれてきます。賑やかな街の風景を簡単な落書きとして表す時もあれば、幻想的な生き物を想像の中から純粋に作り出す時もあります。私の周りの世界は常にインスピレーションの元となり、作品の複雑なディテールや奇想な物語を形作ります。
現在はウェリントン(ニュージーランド)を活動拠点とし、精密な観察と幻想的なセンスを融合させた表現に取り組んでいます。私の人生の「旅」を反映するものであり、10年間という海外生活を経ての「里帰り」を表し、また訪れた場所の多様な文化が含まれた表現が豊かなタペストリーに果てしなく影響されています。それぞれのスケッチ、それぞれの幻想的な要素は、私の想像的な表現に織り込まれた「糸」となっている。